日本と深い歴史があり、親しみのあるメダカ。アクアリウム初心者にもおすすめのメダカの飼育方法をご紹介します。
この記事は2024年8月下旬に作成された記事です。最新情報とは異なる可能性がありますが、ご了承ください。
飼育方法
飼育難易度 ★★☆☆☆
必要なもの
- 水槽
- 餌
- カルキ抜き
- 床材(あった方が良い)
- 水草(あった方が良い)
以上です。
最適な温度は25~27度。これ以上低くても高くても飼育はできますが活性が落ちます。
繁殖を考えている場合は、水草や卵を産み付けられる人工の水草があると良いでしょう。また、安定した水質を維持したいなら、ろ過機やバクテリアが住み着く床材を用意することをおすすめします。
床材
無くても飼育できますが、あった方がいいです。
床材は水槽内のバクテリアが定着する場所となり、水質を安定させる役割を果たします。これにより、特に急激な水替えの際にバクテリアの減少を防ぎ、魚やその他の水生生物にとって健康的な環境を維持できます。また、床材は水槽内の美観を向上させるだけでなく、底を好む魚やエビなどの休憩場所にもなります。砂や小石など、床材の種類によっても飼育環境に適した選択が可能です。
床材の選びとして、
砂利(自然素材の床材)
特長
安定: 砂利は水質変化をほとんど起こさないため、水質に与える影響が少なく、水質のコントロールがしやすいです。水草水槽や特定の生体に対して中性の環境を保ちたい場合に適しています。
耐久性: 砂利は長期間使用でき、崩れることもなく、メンテナンスが少ないです。
多様な色や形: さまざまな色やサイズの砂利が市販されており、デザインや美観を自由にカスタマイズできます。
生体への影響: 砂利は一般的に水草や生体に対して安全で、底にいる魚やエビが砂利を掘ったり隠れたりすることができます。
短所
栄養分の欠如: 砂利は栄養分を含まないため、水草の育成には別途肥料が必要です。
バクテリアの繁殖にはやや不利: バクテリアが定着しやすいものの、砂利の粒が大きい場合、バクテリアが繁殖するための表面積が少なくなります。
ソイル
特長
水質調整効果: ソイルはpHや硬度を下げる効果があるため、酸性を好む魚やエビ、水草水槽に適しています。特に熱帯魚や水草の環境に向いています。
栄養分を供給: ソイルには、水草の根に必要な栄養分が豊富に含まれており、特に水草を育てるための理想的な床材です。栄養豊富な環境を作り、水草が元気に成長します。
バクテリアの住処: ソイルは微細な粒子で構成されており、バクテリアが定着しやすいです。これにより、生物ろ過が促進され、水質が安定します。
短所
劣化しやすい: ソイルは時間が経つと崩れて粉状になることがあり、使用期間には限りがあります。定期的な交換が必要です。
水質変化: ソイルは水質に影響を与えるため、特定の水質を維持する必要がある魚や水草には適さない場合があります。
コストが高い: ソイルは砂利に比べて価格が高めで、特に大規模な水槽の場合、導入コストがかかることがあります。
注意点
メダカは初心者におすすめと言われがちですが、実際は飼育が難しい面もあります。難しい点としては以下のようなことがあります:
- 餌の頻度: メダカは食べた餌をすぐに排出してしまうため、栄養が残りにくく、1日に最低2回は餌を与える必要があります。回数を多めにすることが推奨されます。
- 冬場の管理: 冬の間、メダカは水槽の底でじっとしていることが多く、餌に気づかず餓死しやすいです。(冬場にヒーターを入れることで底にとどまるのを防げます。)
餌が十分に与えられないと瘦せ細っていき、死んでしまいます。
餌やりのポイントは量よりも回数を増やすことです。水槽の前に立った際に餌を与える習慣をつけることで痩せ細るのを防ぎましょう。
そのため、メダカには活餌を与えることが効果的です。 PSB(光合成細菌)、ミジンコ、グリーンウォーター、ゾウリムシなどが有効です。日の当たる屋外飼育ではグリーンウォーターや微生物が自然に湧くため、餌の心配が少ないですが、室内飼育ではこれらを必要に応じて与える必要があります。
ペットショップではPSB、ミジンコ、グリーンウォーター、ゾウリムシなどが販売されているので、必要に応じて購入することをおすすめします。特にPSBは比較的どこでも入手でき、長期間保存が可能です。ただし、PSBの原液は匂いが強いです。使用するときは飼育水に混ぜるので気になりませんが、匂いに敏感な人は耐えられないかもしれません。
おすすめはグリーンウォーターです。 簡単に培養でき、緑色が薄くなったら飼育水につぎ足すだけです。
メダカの種類
メダカには多くの種類が存在します。 たとえば、原種に近い黒メダカ、安価でポピュラーなヒメダカ、白っぽい白メダカ、青みがある青メダカなどが挙げられます。他にもさまざまな種類が存在しますが、色の違いによって育て方が変わることや飼育難易度、生命力が異なることはありません。
色の異なるメダカ同士を繁殖させると、新しい色のメダカが生まれることがあります。 また、原種のメダカと交配させると、その子孫は原種に近い色合いになることが多いです。
Q&A
メダカが大きく育たないのですが何が原因ですか?
室内飼育と屋外飼育では、メダカの成長に違いがあります。
屋外飼育の方がメダカは健康で丈夫に、そして大きく育つ傾向があります。太陽光を浴びることで体内にビタミンができ、病気に強い固体に、栄養価の高い餌を与えることで大きく育てることができます。
ビタミンを補う添加剤もありますので、入れてあげると大きく育ちやすいです。
メダカがすぐ死んでしまいました。何が考えられますか?
新しく水槽を立ち上げたばかりですか?
すぐに生体を入れるのではなく、水槽のレイアウトを完成させた状態で、まずは1週間ほど置いておきましょう。そして、一度に大量の生体を入れるのではなく、少しずつ生体の量を増やしていくことが大切です。
最後に
生き物を飼育する上で、難しいこともあるかもしれません。
アクアリウムの経験者も、最初は何もわからず、ネットで情報を探しながら試行錯誤を繰り返してきました。生体が死んでしまっても、あきらめずに原因を究明し、次に生かすことが大切です。困難を乗り越えた先には、素晴らしいアクアリウムライフが待っています。あきらめずに頑張ってください!!
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